「まさか自分が…」の転職の話~情報によって判断基準が変わる~

2024年5月16日

出所:ぱくたそ[ https://www.pakutaso.com ]

歳を重ねるほど、「まさか自分が…」と思ったときのショックは大きい。人生の重大な選択である転職でやってしまった。面接のときに聞いていた話と、入社後に伝えられた話が違っていたのだ。

 

いずれもライティングが必要なことは間違いない。ただ、成果を出すために求められる「+α」のスキルが大きく異なる。前者は複雑な話を理解して編集・要約する力、後者は0から1を生み出す力と言っていい。

 

「いやいや、同じだろ…」という声も聞こえてきそうだが、そうではない。目的地までのルートが分からず、いきなり外に放り出された状態だ。専門業界紙記者の経歴を評価してくれたことは嬉しいが、正直なところ戸惑いを感じている。

 

情報で選択肢が変わる

人は、限られた情報と経験で選択する。しかし、判断材料である情報が誤っていれば、結果は大きく変わる。情報提供者のさじ加減次第だ。相手のことを疑いつつ、「情報は生ものである」ことを前提に考えるしかない。

 

相手にも事情がある。目まぐるしく変わる経済環境のなかで、会社の方針が変わることも承知している。ただ、それであれば、事前に言ってくれれば、こちらが出す答えも違った。ルール以前に、常識、感覚の問題なのだ。

 

具体的な話がまったくできないため、読んでくださっている方には、きっとストレスになるだろう。後悔の出来事として、今の気持ちを残しておきたかった。

悪気のない見せ方

情報には、自分を大きく見せようとの虚飾が少なからず混じっている。「印象操作」といったところだろうか。発信者に悪気は一切ない。最も良かった頃の情報かもしれないし、近い将来達成できる(はずだった)姿かもしれない。

 

いずれにしても、「一般公開されている情報=真実」とは限らない。風呂敷を広げている場合もある。キャッチコピー、冗長な文章、イメージ写真など、疑いだしたらきりがない。ただ一つ言える注意点は、「いつ時点の情報か?」ということだ。

 

受け手にとって、見るものすべてが現在進行形のように思えることがある。転職前提に考えていれば、なおのことだ。一旦どころか、2度、3度、4度落ち着いて考えることをおすすめする。

すり合わせしても…

私も1年以上かけて転職活動を続けただけあって、慎重に判断したつもりである。折り合いがつかず、途中で辞退したことも少なからずあった。

 

今回の転職にあたって、自身の実績とスキルを伝えたうえで、実際に担当する業務とのすり合わせも行った。しかし、この結果である。自分の見通しが甘かったのか。現実を受け止める力が弱いのか。きっと両方だろう。

 

転職先に対して、憤激する時期は去った。「話が違います!」「本当に求めている人材だったんですか?」とも伝えたからだ。

 

0から1にする仕事もいいだろう。今は比較的自由な時間を過ごせている。勉強もし放題だ。前向きに考えよう。前に向きに…。