キャッシュレス化でたまり続ける小銭~手数料が足を遠のかせる~
自宅のウォークインクローゼットに、レジ袋に詰まった小銭がある。
仕事から帰ってきた後、鞄と合わせて、財布の中身も整理したとき、50円玉以下の小銭を放り込んでいるからだ。
以前は、小学校5年生のときに買ってもらった貯金箱に入れていたのだが、1枚ずつ入れるのが面倒になり、レジ袋に投入する方式に変えた。
貯金箱の取り出し口が狭く、小銭を出すときに苦労する。小銭が微妙に重なりあって、出入口をふさぐため、指で突っついて放出するきっかけをつくってやらなければならない。
両替に行くときには、何かしらの袋に詰め替えなければならない。
レジ袋へ無造作に入れるのは、お金を大事にしていないようで気が引けるが、デブな財布を持ち歩きたくない気持ちの方が勝っている。
非キャッシュレス店舗にも行きたい
キャッシュレス決裁を頻繁に利用するようになってから、小銭貯金のペースが上がった。
1.お札を崩して使うと、1~50円玉が大量に手に入る
2.そして使うことなく、帰宅後に財布を整理する
3.フランチャイズ店舗だけでなく、個人経営の飲食店でもキャッシュレス決裁が当たり前になったので、現金の使用頻度が激減した。
だからといって、現金の使用頻度が0になったわけではない。
キャッシュレス非対応の券売機を置いているラーメン屋も多いし、PayPayが使えない店舗もある。
できるだけ手ぶらで歩きたいので、昼食時に財布は持っていかず、1,000円札をポケットに入れる。小銭は、ジャラジャラと音がするし、金属の匂いが服についたら嫌なので、できるだけ持っていかない。
だから、小銭貯金がはかどる。20代の頃まで「なぜおじさんは、財布とは別に、小銭入れを持ち歩くのか」と疑問に思っていたが、今なら分かるような気がする。
小銭貯金の醍醐味は、少しの驚き
貯金用レジ袋がまもなく満期を迎えそうだ。
以前から何度も満期を迎えていたのだが、そのたびに少し大きい袋へ移し替えて、両替から目を背けてきた。
なぜなら、両替に手数料を支払わなければならなくなったから。
- 1~100枚 無料
- 101~500枚 550円
- 501~1,000枚 1,100円
- 1,001枚以上 500枚ごとに550円加算される
郵便局での両替手数料は、2024年4月から値下げされて、負担が若干減ったものの、自分のなかで少し損した感は残ったままだ。
極端な話になるが、1円玉500枚を両替した場合、むしろマイナスになる。1円玉が郵便局にそのまま吸収されているような気がしてならない。
そういう思考になっているので、せっかく小銭でパンパンになった袋を両替しても、「おおっ! ここまで貯まっていたのか!」という気持ちにはなれない。
小銭貯金の醍醐味は、やっている本人でも少しだけ驚ける意外性にある。
このままでは、貯金用レジ袋のサイズがもっと大きくなって、そしてゴミ袋に代わり、手で持ち運べないぐらいまでの重さになるだろう。
きっとそのときは、すでに定年を迎えているに違いない。
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