SEOって本当に必要なの? ~オウンドメディア立ち上げ準備で思う疑問~

ぱくたそ[ https://www.pakutaso.com

ただいまオウンドメディアの立ち上げにいそしんでいる。

紙媒体の経験しかないので、今さらながらコンテンツマーケティングやWebライティングに関する本を自費で買い漁り、一人で黙々と勉強する毎日だ。

 

いずれの本も共通してポイントに挙げているのは、独自のコンテンツで質の高いものが最強ということだ。

検索しているユーザーの知りたいことが、信頼のある情報として分かりやすく書かれている。発信する立場として当たり前のことなので、さほどの驚きもないが、玉石混交の情報にあふれている現在において、大事なポイントなのだろう。

 

Googleの検索上位に表示され、クリックされるには「SEO」(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)が求められる。
理屈はなんとなく分かるのだが、「本当に必要なのか?」「具体的にどうしたらいいのか?」はっきりせず、もやもやした気持ちのまま立ち上げの準備に取り掛かっている。

 

キーワードはノイズにしかならないのでは

Googleは、評価基準として「E-E-A-T」を重視すると公言している。
・Experience-経験
・Expertise-専門性
・Authoritativeness-権威性
・Trustworthiness-信頼性
の高いサイトは、検索ユーザーから見つかりやすくしてくれるという。

 

ほかの人があまり経験していないことを、専門性のある知識で、著名な立場の人が信頼性の高い情報として発信する。最後まで読まれるかはさておき、要素を羅列しただけで、強さみたいなものが感じられる。

 

これが評価基準なのであれば、SEOの定番である「キーワード」を軸とした対策は無駄なような気がしてならない。上位に挙げたいキーワードを多く入れられても、ただ情報を読み込むノイズにしかならないからだ。

 

看板の役割を果たすために、記事のタイトルにキーワードを入れるのは分かる。説得力のあることを書いても、クリックされなければ意味がない。しかし、小手先のテクニックにこだわりすぎて、記事の質を落としてしまうのは、本末転倒でしかない。

 

勝つ材料を探さない

オウンドメディアの立ち上げにあたって、社内外からさまざまな意見をいただく。SEOとしてのキーワード選定もその一つだ。圧倒的な後発のため、「今さら?」と思われる可能性が高く、個人的にはもう完全に開き直っている。

 

意見をくださる方のなかには、
「オウンドメディアを立ち上げれば、すぐに反響がある」
「ほかの媒体が書いていない情報を載せれば、読者が増える」
「SEOすれば、順調にアクセス数が伸びる」
と思っている方が少なからずいる。

 

まったく否定するつもりはないのだが、そこまで楽観的になれない。運営会社の規模も大きく、知名度のあるオウンドメディアが廃刊になっていたり、まったく更新されないまま放置されているケースも散見される。

戦略や方針を決めず、「なんかよさそうだから」との思い付きでやるのは、リソースの無駄でしかない。だからといって、勝つ条件が揃った時点で動き出すことにしたら、永遠にオウンドメディアの立ち上げはできないだろう。

 

それだけ厳しい世界に飛び込もうとしている。転職時に話していた業務内容とは、まったく違う、微妙に畑違いの仕事である。

焦らず、じっくりと続けていくしかない。与えられた役割を果たしながらも、常に外に目を向けて、「Webメディアの経験を積めるから運がいい」ぐらいに、気楽に構えておきたい。