関西在住の40代ライターが整理解雇から再就職を目指す転職記⑤
もうすぐ無職になろうとしているのに、不思議と危機感が薄れてきた。「なるようになるだろう」という心境だ。
整理解雇通告から1.5カ月が経過しても、就職活動は遅々として進まない。希望する条件を満たしたところはすべて当たった。完全に「待ち」の状態にある。
この開き直りをどう受け止めたらいいのか。「焦って決めた結果、不本意な転職に陥るリスクを避けている」と前向きに捉えたいところだが、現実的には、無職の期間が長引き、人事担当者から評価されない可能性の方が高いだろう。
語れるエピソードがないという現実
7月から志望業種の幅を少し広げ、新聞記者の求人も探すつもりだ。
関西で正規雇用のライター枠は限られている。私が希望する待遇面を考えれば「皆無に等しい」と言っていい。
一方で、編集やディレクション(進行管理)の経験を生かす道も模索したものの、ライティングに比べてスキルと実績が心許ない。自信をもって語れるエピソードがなく、先日の面接でもフワッとした底の浅い話に終始してしまった。
言葉が具体的に欠けるのは、年齢に対して経験値が少ないからだろう。志望先の業務内容を自分に置き換えても、働いているイメージが思い浮かばない。
しっくりこないのは、「自分でコントロールできる領域が狭く、他者の進捗に左右される仕事は心労が溜まる」からだ。そう自覚したとき、「自分には記者が向いていたかも…」と思い始めてきた。
キャリアの矛盾と向き合う
新聞記者を検討するにあたって、キャリアの矛盾と向き合わなければならない。
わずか3年間で、補助金支援コンサルタント、ライターと転身し、また新聞記者をやろうとしている。相手が言いたいところを把握し、分かりやすく伝える点では、首尾一貫してきたつもりだが、履歴書だけ見れば迷走している印象が強い。
各社を辞めた理由は説明できる。ただ、それで矛盾の解消にはならないだろう。今回の転職活動で、新聞記者を応募しなかった理由はそこにある。
さまざまな経験を経て、自分の適性を再認識したことを正直に伝える方向で考えている。
<転職活動の状況>
求人媒体 | 応募 | 不採用 (書類選考) |
面談 (予定含む) |
doda | 10 | 10 | 0 |
マイナビ転職 | 1 | 0 | 1 |
Wantedly | 4 | 3 ※2週間返信なし含む |
1 |
合計 | 15 | 13 | 2 |
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