記憶が当てにならないこそ、すぐに履歴を残した方が効率的である
記憶は当てにならない。次々に押し寄せてくる情報に飲まれて、すぐにあやふやになる。
思い出そうと頑張るほど、記憶が中々よみがえらない。
時間の経過とともに、連想ゲームに発展し、ようやく答えが出てくると、次は正確さを証明するために頭をひねる。
時間の浪費でしかない上に、あやふやな情報によって判断を誤る可能性が高い。
このリスクを踏まえると、自分の脳を頼りにするよりも、すぐに情報を記録した方が結果的に無駄がないだろう。
判断に必要な情報を確かめる手段
前職の習慣で、社内外関係なく、人とのやり取りを履歴として残している。
上司からの指示、クライアントとのミーティング、メール、チャットなど、業務に関連する情報は、社内の人が閲覧できる状態まで整える。
こうしておけば記憶を当てにすることも、ノートの走り書きを解読する手間もない。
共有するからといって進捗報告を省けるわけではないものの、履歴を残しながら、情報を整理できる。
履歴は、判断に必要な情報を確かめる手段でしかない。
正確を期すために情報の枝葉にこだわり、時間をかけ過ぎるのは、多忙になったときおろそかになる。
時間をかけないコツ
短時間で履歴を残すポイントは、以下のとおりだ。
・すぐに書く
・記録する方法と場所を統一する
・日時、参加者、次回のアクション、目的、詳細など、5W1Hを意識して記載項目をあらかじめ決めておく
・事実のみ書く
・箇条書きを多用する
・所感は「その他」などの項目を設けて書く
作業は長くても15分。議事録ではなく、あくまでメモだ
誰にでも分かるようにする必要はあるものの、「自分のため」にしているため、力を入れ過ぎないようにしたい。
「あれはどうだったかな?」と思わないために
多忙なときほど、人とのやり取りが増える。
タスクが積み重なれば、関係性や時系列が混同し、「あれはどうだったかな?」と立ち止まることも多くなる。
心身ともに疲れてくると、事実よりも感情が優先されることもあるだろう。
情報が整理できなければ、タスクの優先順位も決めづらい。
少なくとも私はそうだ。
思い込みがもっとも怖く、他人以上に当てにならないのは自分自身と自覚しているからこそ、仕組みで解決するしかないと思っている。
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