取材前の下準備を大切にしています
取材にあたって、必ず下準備をするようにしています。
過去に取材したことがある企業や分野であってもそうです。
私の場合、緊急で取材するケースは稀で、スケジュールさえ管理すれば十分できることです。
予定していた記者の代わりに取材するぐらいの経験は持ち合わせているつもりですし、準備しなくても、ある程度の情報は得られるでしょう。
ただ、貴重な時間を割いて応じてくれる方に対して、事前に調べるのは業界紙記者としてのマナーと思っています。
(そもそも、相手のことを知らなければ、記事のテーマも固まらず、取材を申し込めません)
最低限押さえるようにしている情報は
- 企業の沿革
- 従業員数
- 売上規模
- 主力事業の強み
- 保有設備
- 製品ラインナップ
で、いずれも自社のホームページを調べれば分かることです。
売上高は掲載されていないことが多いので、時間に余裕があれば図書館で「四季報」(未上場会社版)や「帝国データバンク会社年鑑」をチェックするようにしています。
「知りたい情報 新聞」で検索
あとは、Googleで「知りたい情報(企業・製品&技術名・事象) 新聞」で検索しています。
他紙の表現や切り口を参考にするのが目的ではなく、あくまで話題のネタとして使わせてもらっています。
「2019年、A紙で海外展開に関するインタビュー記事が載っていましたね。読ませてもらいました」
のように言えば、先方に関心があることを伝えることができます。
取材の時間も限られていますから、事実確認の材料として、他紙の記事を挙げさせてもらうこともあります。
業界紙と言っても、取り扱う分野・業界によって注目する情報が違います。
A紙が一文で終わらせる内容でも、B紙が深く掘り下げて書くことはよくあります。
大手経済紙と業界紙、全国紙と地方紙を読み比べみると、扱いの大きさがよくわかります。
それが業界紙の面白さでもあり、新聞、雑誌、ネットメディアも含めた媒体ごとの魅力と言えます。
書く?印刷?
事前に得た情報は、ノートに書く方法とプリンターで印刷する方法があります。
それぞれに感じるメリットとデメリットとして、以下のようなものがあります。
【ノートに書く】
■メリット
- 書くことで事実関係が次第に整理されていく
- 情報の紐づけがしやすい
- 取材結果との一元管理ができる
■デメリット
- 書くのに時間がかかる
- 字が汚ければ、読む気が失せる
- 情報の取捨選択が面倒
【プリンターで印刷する】
■メリット
- 短時間で情報を出力できる
- 読みやすい
- 先方が提供してくれた資料と一緒に保管しやすい
■デメリット
- 情報の紐づけがしにくい
- 印刷することで満足してしまう
- インターネットに載っていない情報は、結局書き込むしかない
私自身、試行錯誤しながら取り組んでいるものの、下準備に割ける時間といつも相談しています。
あくまで資料であり、記事の材料はノートです。
印刷した資料から押さえてなければならない情報をノートに書きこむ。
そういったハイブリッドな使い方がよさそうです。
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