1時間に何文字書ける?

2024年12月26日

記事1本あたりの作業量を把握するために、書き終わったら手帳におおよその時間を記入するようにしている。
取り上げる内容によって異なるが、せいぜい1時間あたり700字~800字だろう。

「新聞記者」と名乗るには恥ずかしいぐらい遅筆だ。

テーマが明確ならスムーズに書ける

スムーズに書けるときは、以下の4点が揃っていることが多い。

    1. 伝えたいテーマが明確になっている
    2. 文章の流れがある程度イメージできている
    3. ノートや資料などの情報が整理されている
    4. シングルタスクの思考に切り替わっている

一言でいうなら、「迷いのない状態がつくれているとき」だ。

伝えたいテーマは、取材が終わっている時点でだいたい固まっている。
5W1Hを押さえていれば、紙面を埋めることは難しくない。

事実とデータから動向を探るような「点から線」「線から面」に展開する特集は、構成を考えないまま焦った勢いで書くと、6,000文字書くのに15時間かかったりする。
担当分野の経験が長ければ、業界の動向も把握しやすく、書くスピードが増すため、少しずつ楽になる。

 

書く前に素材を整理する

あらかじめ書く素材を整理しておけば、集中力も削がれずに書ける。
「あれなんだっけ?」と迷う時間を減らすことだ。

シンプルな方法だが、ノートに書き留め資料をクリアファイルにまとめることに尽きる。
あと最近思うことは、目の前のことに集中する「シングルタスク」の重要性だ。

上司から「guzumotiはマルチタスクですごいな」と言われて照れたときもありましたが、ネガティブに考えれば「原稿に集中できていない」ともいえる。
電話、メール、SNS、チャット、まわりの会話など、意識の有無に関係なく、気になる情報が勝手に入ってくる。

できるだけ書くときは、視界と音を遮断する。
ワイヤレスイヤホンを装着し、スマートフォンはカバンに入れておく。
人の動きが視界に入らないように、机と机の間に、ホームセンターで買った黒い板を挟んでいた。

テーマ設定で方向性を定める

コラムの場合、個人的には相当時間がかかる。
自由度が高いゆえに、書く前からすでにテーマ設定で悩むからだ。

考えても堂々巡りに陥るため、思いついた言葉を書き出し、関連するキーワードを結び付けたり、膨らませたりして組み合わせる。
書くことで頭の中が整理され、キーワードから共通項が見つかり、テーマが定まる。
テーマさえ決まれば、あとは思考を整理して書くだけだ。

記事は、価値のある情報を先に書く「逆三角形」が基本と言われているが、正解があるわけではない。限られて時間のなかで書くには、「いいな」と思った文章の雰囲気を真似ながら、自分なりのスタイルを確立するのが近道だと思う。

あとは、とにかく量をこなすこと。
私にとって、ブログが書く習慣を続ける良いきっかけになっている。

惰性に陥らないないように、情報と思考の整理、ライティングスキルの向上に取り組みたい。