「いつでも辞める準備は整っている」と思っていたいから、引き継ぎ資料を作成している

業務が立て込んでいないとき、引き継ぎ資料を作成している。
すぐに辞めるつもりはない。しかし、できるだけ迷惑をかけずに去る準備だけは整えておく。社会人になってから心がけてきたことの一つだ。

私が入社して4か月後に先輩が辞めたとき、ほぼ引き継ぎがなかった。
ルーティンの業務が少なく、先輩自身も引き継ぎを受けずに、自力で取り組んできたようだ。
私も、会社が制作してきたデータや資材を参考にしながら、自分なりの最適解を模索している。

小規模事業者のため、助言してくれる人がおらず、かなり不安な状況が続いている。
仮説を立てながら、ある程度取り組むことはできる。それでも少ない時間で量をこなすには、業務手順書が整っていた方が助かる。
そう思って、次に入社する人が迷わぬように、手順書とフォーマットの作成に取り組んでいるわけだ。

 

業務手順書に記載する内容は、以下の項目に統一している。

    • 業務項目
    • スケジュール
    • 項目ごとのポイント
    • 参考資料

資料作成は、感覚的に進めていた業務を言語化し、分かりやすく伝える訓練になる。
失敗から得た教訓をポイントとして書ければ、きっと同じようなミスを起こすことはないはずだ。
記憶が鮮明なうちに残しておけば、私自身にとっての備忘録にもなる。

暇を時々持て余している私にとって、引き継ぎ資料の作成は「仕事のための仕事」「やっている感を出すための仕事」といえる。
あとは、自分のなかで「いつでも辞める準備はできているんだぞ」と常に思っておきたいのもある。

次に入ってくる人に失敗だったと思わせないようにする。
これが私の裏テーマである。