理念や行動指針は経営者の自己満足ではないだろうか

2024年11月14日

経営者が考えているほど、従業員は経営理念や行動指針を意識していないと思う。
「現場主義」「顧客最優先」「誰もが幸せになれる会社に」のような言葉は、サービスを提供している以上、当然のことだ。あえて共有することもない。

 

もっともらしい言葉を掲げて、従業員に共感を求めるのは、経営者の自己満足ではないか。
行動が伴っていれば問題もないはずだ。役割に応じた責任を果たす以上に、経営者は何を一体求めているのだろうか。

 

ビジョンを描くことも大切だが、言葉ではなく、行動と結果が示すからこそ人もついてくる。
しかし、それには時間がかかるから、少しでも夢を見させるために、耳障りの良い言葉を並べ立てる。内実は空虚なものだ。

 

飾り立てた言葉ほど、現実とのギャップが大きく、従業員の失望につながりやすい。
自分のことはひとまず置いて、私もたびたび「偉そうに言っているのに、計画を先延ばしにして、何もできてないやんけ…」と思っている。
経営者も、従業員に言えないことはたくさんあるだろう。だからと言って、空虚な言葉を並べ立てることに時間を使うのは無意味だ。

 

転職当初、期待を多少膨らませていただけに、失望との落差も大きい。
「もうこんなものか…」と思えるように頑張るだけだ。