A4ノートの効用
パソコン、スマートフォン、ICレコーダーなどの便利なツールがありますが、「記録する」という点において総合的に優れているのはノートです。
理由として
・すぐに書ける
・どこでも手に入るうえに安い
・軽くて持ち運びやすい
・カスタマイズと一元管理がしやすい
があります。
取材中に得た情報は、すぐに書き留めるのが鉄則。記憶力は当てにならず、勘違いの元になるからです。
ICレコーダーやスマートフォンに録音する方法もありますが、気になる点だけで部分的に確認するならともかく、すべて聞き直すのは面倒です。
ノートならすぐに取り出せて書き込めるうえ、文字、絵、関係図(マップ)などの情報を複合的に記録できます。
記事で核となるキーワードを大きく〇で囲ったり、関連性のある情報を罫線でつなげたりすることで、点だった情報が線に、さらに面に展開する。つまり「情報の紐づけ」が感覚的にできるというわけです。
ページをめくる手間も惜しい
ノートは、文庫本サイズの「B6」、授業でお馴染みの「A4」を行ったり来たりしています。
B6はスーツのポケットにも入る携帯性、A4は一目で把握できる情報量の多さにメリットがあるものの、一長一短といったところです。
ただ、ここ2~3年はA4ノートで落ち着いています。
情報量が多ければ、ノートをめくって確認することが自然と増えます。その手間を多少なりとも減らすためには、A4にせざるを得なかったというのが正直なところです。
資料は取材先ごとにまとめる(詳しくは「A4クリアファイル&付箋を使おう」)ようにしているため、あまり機会がありませんが、二つ折で貼り付けられるのもメリットです。
気になったことを書き留められるように、100円程度で手に入ることも利点です。この「手に入りやすさ」という点では、コンビニやドラッグストアでも手に入るA4サイズに分があると思っています。
時系列で一元化する
現在勤めている新聞社の約10年分だけでも180冊を超えましたが、ナンバリングして時系列で情報が見られるようにしています。
取材だけでなく、編集会議、取材前の下準備、打ち合わせ、企画立案の一人会議など、すべてノートに書いています。目的や取材テーマごとにまとめようとした時期もありましたが、分類するのが難しく、ノートがいくらあっても足りなさそうだったのですぐに断念しました。
時系列で一元管理すれば、検索や保管もしやすくなります。
手帳と過去の記事データと照らし合わせて、アナログ的に検索するようにしていますが、エクセルデータで「記入年月日」と「タイトル」を管理すれば、さらに探しやすくなります。
こういった考え方や方法は、奥野宣之さんが書かれた「情報は1冊のノートにまとめなさい」(ダイヤモンド社)を参考にしています。読みやすく、すぐに始められる情報整理術と知的生産術が詰まっているおすすめの一冊です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません