業務中に認められる学びの時間~まわりに聞けない環境だから、本から学ぶ~
転職したばかりなのに、時間を持て余している。入社前に聞いていた長期案件が縮小したらしく、私のところまで仕事がまわってこない。1カ月間、ほぼ放置されている。
ただ、ありがたいことに、仕事に関連することであれば、業務時間内でも自己研鑽が許されている。前職のコンサルタント時代は、チームで取り組むことが多く、在宅勤務と言えど、わずかな時間でも何かしらの作業指示が飛んでいた。
毎日出社しても、電話、チャット、メールで思考が中断される回数が少ないのも嬉しい。予期せぬ連絡ほど、心をかき乱すものはない。怒気の入った顧客からの連絡であれば、なおのことだ。他人から邪魔されず、集中できる環境は中々ない。
同じ空間にいる上司や同僚の存在も、気持ちのゆるみを正してくれる。近所で遊ぶ子どもの声も聞こえないから、余計なストレスもない。往復2時間以上の通勤以外は、今のところ働きやすい職場と言えそうだ。
仕事が変われば、モノの見方も変わる
仕事の主戦場は、これまでのような紙媒体ではなく、Webになる可能性が高い。今さらながら、Webライディング、コピーライティング、デジタルマーケティングについて、勉強している。
転職先に経験者がいないため、本から学ぶしかない。自宅の本棚から十数ページしか開いていかなかったノウハウ本を持ち出し、会社のキャビネットに保管した。
積読になっていた本も、仕事で使うことを前提にして読むと、理解できるスピードが速くなったような気がする。何気なく読んでいたWebメディアの記事も、見出しのつけ方、段落の使い方、投稿のタイミングなど、記事の中身以外のところに関心が向くようになった。
電車の中吊り広告、散歩中に見かけるデジタルサイネージも、コピーライティングの参考になる。仕事が変われば、モノの見方も変わる。理解が深まったことで、理論と実態の関連性を結びつけやすくなった。自分で立てた疑問に対して、仮説をつくりやすくなったとも言える。
スキル不足を痛感する瞬間
30代前半であれば、自由な時間を直接的な学びにつなげることはしなかっただろう。振り返ると、目の前にある仕事を薄く引き延ばしていたように思う。
時間は有限であることを分かっておらず、自分に対する危機感も薄かった。年月を経て、業務内容や環境が変化すると、スキル不足を痛感する場面に出会う。
日本語で話しているのに、ビジネスカタカナ用語のように、言葉の意味を十分理解できず、返答に困るときがそうだ。40歳を過ぎると、何でもかんでも「分かりません」と答えるわけにはいかない。
できるだけ一回の反省で、気付きと学びの量を増やすことで、どうにか中年の体裁を取り繕っている。4月に入って、ブログを定期更新しているのも、学びの一環だ。
紙とWebの見せ方が異なるため、できるだけ早く慣れておく必要がある。来年の今頃、「この期間があったから、仕事が上手くいっている」とブログに書きたいと思う。
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