書くこと以外で求められる能力
書く能力ばかり磨いても、得られるものが少ないような気がしてきた。
分かりやすい文章を書けるのは、記者、ライター、コンサルタントにとって前提条件にもならない。
身に付けていて当然のスキルであり、むしろ求められているのは、コミュニケーション能力だったり、分析力だったり、他者を納得させるだけの論理を組み立てる能力だったりするのではないか。
転職してから半年が経過し、その予想が確信に変わりつつある。
話すことに対する苦手意識
メールや文書で伝えることはあるものの、ある程度のボリュームの文章をまとめるまでの工程の大半が「話す」ことである。
独自の情報を収集するにも、話の方向性を決めるにも、話すことなくして成り立たない場面が多い。オンラインの比率が高まっても、それは変わらず、口下手な私はいつも頭を抱えてしまう。
心証を悪くしないように、「恐れ入りますが」などのクッション言葉も忘れない。多用を避けるべきだが、もはや口癖になりつつある。
それだけ成果物としての文章を書くまでの道のりは長く、険しいということだ。
鍛錬を怠れば素人同然
卑屈になるつもりもないが、コミュニケーションが円滑な方が情報収集もしやすく、顧客の真意が伝わる文章が書ける。
文章術は、伝えるための手段に過ぎないが、だからといって鍛練を怠れば、素人同然である。
書くことを生業としている以上、分かりやすい文章を書くための努力は、自信の土台とも言える。(口下手な私にとって、唯一の支えと言ってもいい)
苦手な分野をほったらかしにする道があるが、場合によっては、それが致命的な弱点になる。
そうならないように、今日もロールプレイングを行っている。
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