【読書】エッセンシャル思考‐最少の時間で成果を最大にする
Youtubeの「本要約チャンネル」にハマっています。
難解な内容も20~30分で紹介してくれるので、本を買うときの参考になります。(それで満足して買わないことも多々あります)
そのなかでも気になる一冊『エッセンシャル思考‐最少の時間で成果を最大にする』(グレッグ・マキューン著/かんき出版)を読んでみました。
すべてをやろうとせず、自分にとって最も価値のあるものに力を注ぐためにはどうしたらいいか。
何かを得るために、何かを捨てるという「トレードオフ」を理解することが第一歩だと思いました。
限られた時間のなかで、仕事、家族との時間、睡眠、趣味などを充実させるには、自分の目標と価値観に基づいて判断しなければできないことです。
目の前の問題や指示に対処しているだけでは、「環境(状況)に流れている」と言われても仕方ありません。
重要なポイントは
「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えず問い続ける
こと。
すぐに実行に移した方が効率的なように思えるものの、設定した目標と行動の成否を考えることで、無駄な動きを防げます。
もちろんトライ&エラーも必要ですし、動くことで見えてくるものもあります。
そもそも、その選択肢のなかに「断る」が入る余地はあるのか。そこから考える必要がありそうです。
上手に断る8つの方法
この本では、「90点ルール」として瑣末な選択肢を容赦なく切り捨てる考え方を提示していますが、なかなか断るのが難しそうです。
断り方のレパートリーとして挙げているのは
- とりあえず黙る
- 代替案を出す
- 予定を確認して折り返します
- 自動返信メール
- どの仕事を後まわしにしますか?
- 冗談めかして断る
- 肯定を使って否定する
- 別の人を紹介する
でした。
いずれにしても即答せずに、一呼吸おいて返事するのが良さそうです。
一度引き受ければ、「guzumoti君が去年やっていたから、今回もよろしく」みたいなことになります。
そうなれば、ルーティンが増えて、新しい仕事に取り組む時間が少なくなるということも…。
(私は実際にそうなっています笑)
何でも引き受ける便利屋になれば、まわりから重宝されるものの、断るのが難しくなります。
きちんと断る理由を説明することで、時間を安売りせず、「好印象よりも、敬意を手に入れる」姿勢を持ちたいものです。
良くすることは、何かを削ること
「編集」は、エッセンシャル思考の技術の一つだそうです。
不要なものや余分なものを削り、本質を取り出すということ。
ただノーと言うだけでなら、3歳児にもできる。編集の技術は、ただ減らすことにあるのではない。減らしながら。価値を増やすのだ。すぐれた編集技師は、余分なものを削ることによって、そのプロットや世界観やキャラクターをいっそう際立たせる。
削ることで読みやすくするのは、記者にも共通する部分です。
取材したことをすべて書きたい気持ちが逆効果となり、読みにくい(最後まで読まれない)記事になることも少なくありません。
この本では、仕事や生き方を編集する4原則を挙げています。
- 削除する→選択肢を減らす
- 凝縮する→行動の比率を減らす
- 修正する→本質的な目標に合わせて、行動を修正する
- 抑制する→反射的に手を出すのはやめて、何もしないことを選ぶ
「こまめに行動を振り返り、小さな編集を積み重ねた」方が手間も少なく、成果を得られそうです。
頭では理解できていても、会社員として行動に移せるかどうか。
個人的にそれが一番の問題です。
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