図書館通いでふと思った定年後の居場所づくり
昨日も母校の図書館へ行ってきた。
滞在したのは2時間45分。いつもの半分程度だ。
足早に帰ったのは、学生の邪魔になっているような気がしたから。
学生には見えない(聴講生かもしれないが……)高齢男性5~6名が、それぞれテーブルを占領している光景を見た。
開館まもない時間ということもあり、学生の数もまばら。混雑しているわけでもないのに、無性に腹が立った。
本来学生のための図書館が、定年した人たちの居場所になっているように見えた。
一般利用が認められているのは、あくまで書籍や資料の閲覧に限られ、自習は原則認められていない。
それに学生の利用が最優先される旨も案内に記載されている。
高齢男性の方々は、そういった基本的なことを忘れていないか。
私も少なからず心当たりがある。他人の姿を見て自分が情けなくなった。
サードプレイスの劣化
スターバックスで長時間勉強する人が増え、客席の回転数が落ちていることがネットニュースになっていた。
同店の売りである「サードプレイス」(第三の居場所)の提供ができているため、問題ないのかもしれない。
サービスに甘え、度が過ぎる振る舞いをする利用客が増えると、居心地の悪い場所に劣化する。
少なくとも私の中では、「スタバ=いつも混んでいる落ち着かない店」という印象が強い。
こうしたサードプレイスの劣化は、大学図書館でも起きる可能性が十分にある。
なぜなら、ここは利用者の側がルール厳守の意識を持つべき、特別な空間だからだ。
無料で快適に過ごせる「勉強好き」「読書好き」にとって、大学の図書館は最高の場所である。
公共の図書館に比べて静かで、専門書が揃っている。構内に食堂や売店があり、交通アクセスもさほど悪くない。
利用者が増加しているとしたら、定年後の知的好奇心を満たす生涯学習のニーズが高まっているとも受け取れる。
公共の図書館は専門書が少なく、カフェの長時間利用は迷惑だ。
その点からいえば、大学の図書館は、専門知識と静けさが得られる唯一の場所ということだろう。
この居心地の良い場所が、自分たちの振る舞い次第で使えなくなる可能性もある。
まもなく就職し、母校を訪れる機会が少なくなる身だが、定年後の居場所づくりを考える良い機会になった。








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