関西在住の40代ライターが整理解雇から再就職を目指す転職記⑫(完)
整理解雇の通達から4カ月でようやく内定が出た。これまでの転職活動で最も苦戦した。
実績に対してある程度自信があったものの、活動を始めてすぐに崩れた。希望条件を下げても、書類選考さえ通らない。
職務経歴書を見直し、求人媒体を少しずつ広げても結果は変わらず……。リスクを承知で、失業保険終了後は個人事業主として働くことも覚悟した。
今回内定を獲得できた要因は、これまで経験した業種と業界が近かったことが大きい。「即戦力として活躍できそうだから」の一点に尽きる。
業種、業界のどちらかの軸を多少変えて、キャリアアップを狙うことが転職活動の定石だろう。内定1社目で決断するのも早計と思われるかもしれない。それでも内定を承諾したのは、待遇面がある程度希望どおりだったこと、抵抗感なく意欲的に業務に取り組めるそうだったからだ。
一方、「これ以上続けても勝機が見えないだろうな」という気持ちもある。ライティングスキルを活かせる求人は少なく、勤務地、年収、福利厚生などの条件を挙げるほど、応募できる案件が絞られる。
書類選考通過率の低さも気になった。応募数が少なかったのもかもしれないが、9.4%は当初想定を大きく下回る数値だった。
業種を選ばなければ、門戸を開いてくれる企業はもっとあっただろう。しかし、「とにかく再就職すればいい」という問題ではない。妥協しても長続きしないし、キャリア形成においても軸がぶれて、今後もっと苦しくなることは目に見えている。
だから決断した。
今回の内定承諾を後悔するときは必ず訪れる。
これまでも「あのときこうしていれば……」と思うときはたくさんあった。でも、それが人生というものなんだろう。
選択の積み重ねによって、人生があらぬ方向に進む。私も業界紙記者を辞めた3年6カ月前に、まさか自分がこんなことになるなんて思ってなかった。
それでも生きている。苦しいことも、楽しいこともある。
悔いのない人生かどうかを判断するのは、まだ早い。
右往左往しながらも懸命に生きていこうと思う。
<転職活動総括> 2025年5月12日~9月16日(書類選考通過率9.4%)
求人媒体 | 応募 | 内定 | 書類選考 落ち |
面接 | 不採用 |
辞退 |
doda | 16 | 1 | 15 | 1 | 0 | 0 |
マイナビ転職 | 7 | 0 | 6 | 1 | 1 | 0 |
Wantedly | 4 | 0 | 3 | 1 | 0 | 1 |
ビズリーチ | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 |
ミドルの転職 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
dodaX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
直接応募 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
合計 | 32 | 1 | 29 | 3 | 1 | 1 |
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