勉強ができなくても生きていけるけど、勉強する習慣と実感はあった方がいい
人生でもっとも勉強したのは高校受験だった。親と交わした「公立に合格すれば、ピアノを習わせてくれる」との約束をかなえるためだ。
結果はあえなく不合格。合格者の5%しか枠がなかった県外受験だったこと以上に、学力が足りなかった。
成績は中の中。勉強よりも、吹奏楽、ゲーム、推理小説に夢中だった。
家庭教師に教えてもらっている最中も、問題記号の「8」のまわりに、「ブーンブーン」と効果音を書いているような集中力に欠ける中学生だった。
そんな私も夏休みが終わった後、勉強が少しずつ面白くなってきた。
きっかけはよく覚えていない。家庭教師から渡されたプリントの束を毎日夜遅くまで解いて、兄に注意された期間がたしかにあった。
一生懸命頑張っただけに不合格だったとき、泣きながら親に電話をしたことは今でもはっきりと覚えている。
高校生、大学ともに定期試験前しか勉強していなかった。
社会人になってから、ライティング系の講座に通っていたものの、長期間にわたって勉強した記憶がない。
仕事をする上で特段困ったことはない。ただ、日経テストや簿記のような一定の知識習得が求められる場面に出くわしたとき、勉強に対する粘り強さに大きな差が出て、少しだけがっかりする。
自分に合った勉強の仕方がわからない。勉強と成果が結びついた経験がないため、「時間の無駄では?」と自ら嘲笑するときもある。
学歴に後悔はないが、勉強する習慣と実感がないのは悔やまれる。
人生で後悔している点を挙げるとすれば、やはり「もっと勉強すればよかった」ということになるのだろう。
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