情報を図表化する大切さ

2024年5月15日

文章表現に正解はないと思っているものの、書類の出来映えが明らかに違うものを前にしたとき、自分の考えの足りなさに愕然とするときがある。

最近思うのは、図表の使い方だ。

物事が複雑になれば、文章に登場する人物、企業、モノ、数字が多くなる。

その関係性を正しく伝えようとするほど、文章が長くなり、読み手の負担が大きくなる。

つまり、最後まで読まれなかったり、途中を飛ばして中途半端に理解されたりする可能性が高くなるということだ。

文章表現に逃げない

図表にすれば、少なくとも物事全体に対する誤解は最小限に抑えられるし、読み手にとっても一から十まで読む必要がない。

これが簡単なようで難しく、文章表現に逃げてしまう。

他社の優位性を表にする、ビジネスモデルをフローチャートにするといったことは、作成のパターンやテクニックを知っているというよりも、物事を俯瞰し、情報を整理する力が問われていると思う。

AとBの関係性だけ触れれば、シンプルかもしれない。ただ、分かりやすさばかりを求めた結果、事実や方向性を深堀りできず、物事の広がり、ビジネスチャンスの大きさを伝えきれないまま終わってしまう可能性がある。

俯瞰できる視点、物事を図表化する作成・整理力は、経験と学習によるものが大きいのではないだろうか。文章作成と同じで、能力のある特別な人しかできないことではないと思う。

その意味でも、自分のやり方に固執することなく、他人の書き方や物事に対する考え方を学ぶ習慣を身に付けたい。

写真出所:ぱくたそ[ https://www.pakutaso.com ]