教えてもらうことへの違和感
新しい職場で仕事がスタートした。
中途採用のため、初日でおおまかな説明があるだけで、すぐに実戦に投入されるものと思っていた。
その予想が大きく裏切られ、1カ月間は研修が続くそうだ。
業界紙の記者しか経験のない身にとって、ありがたい気持ちがある一方で戸惑いもある。
教えてもらうことに違和感があるからだ。
「まずやってみて、できたら持ってこい」のパターンしか経験がなく、懇切丁寧にイチから教えてもらったことがない。
1社目が中途採用だったこともあるし、新聞記者という職種は身に着けさせるのにOJTが手っ取り早かったのかもしれない。
分からなかったら自分で調べる。
修正すべきところがあっても、自分で考えて改善する。
そういった方法は、文章表現や情報収集に正解がないからこそできたともいえる。
新しい職場は、ある程度はっきりとした物差しがあって、その範疇でいかに顧客の良さを文章で表現し、事業方針と展望をストーリーに落とし込む必要がある。
だからこそ、3C(自社・市場・競合)分析、SWOT(強み・弱み・機会・脅威)分析のようなフレームワークを最大限活用しなければならない。
フレームワークの概念を知るだけでなく、実務にどのように反映すべきか。
実務に携わっている人たちからそういったことを直接教えてもらえるのは、「独り立ち」という当面の目標への近道だろう。
教えてもらえるうえに給与までもらえるのは、実にありがたい。
じっくり腰を据えて教育してもらえる企業風土に対しても、良い意味で違和感がある。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません