分かりやすさと面白さは別物、書いた文章が相手に響くとは限らない

基本的にネガティブなので、ちょっとしたことで自己肯定感が下がる。ブログのGoogle検索順位が落ちたり、PV数が少なかったりすると、「私が書いた記事なんて面白くないもんな…」と思う。

抜群に文章が上手いわけではない。それは分かっているものの、社会人になって20年近く、多少なりともライティングで生計を立ててきた自負もあるから、変な感じになっている。

最近改めて思うのは、正確に分かりやすく伝えることと、面白い内容が書けることは、まったくの別物ということだ。考えていることは、素直に言語化できる。ただ、それが相手に響くとは限らない。

10年近く髪を切ってくれている美容師さんが、店の宣伝を兼ねてブログを投稿している。毎日の出来事を綴っているのだが、実に面白い。久しぶりに来店したお客様の話、美味しかった料理の紹介、子どもの成長記録…文章量は少なく、絵文字を多用している。文章よりも、写真がメインといっていい。

それでも魅かれるのは、美容師さんの人となりを知っているからだろう。私は、訪れる前に話題づくりで読む程度だが、思った以上にアクセス数が多く、家族から「収益化したらいいのに…」と言われたそうだ。

私の文章が面白くないのは、人となりが伝わらない、もしくは役に立つ情報を発信できていないからだろう。共感してもらえる内容にしているつもりだが、アクセスの少なさから考えて、きっとそうではないのだろう。

いや、深いところまで突き詰められていないからかもしれない。小難しく考えているようで、たんなる思考の垂れ流しのような文章も反省すべき点だ。

伝えるって奥深い。