40代になっても、仕事ですぐ言い返す癖が直らない

後悔する場面がいくつかある。

調子に乗って自分のことを話しているとき、組織への文句、意にそぐわないことに対して言い返しているときだ。

 

仕事では、質と効率のバランスを考えながら進めている自負があるため、思いつきのような他人の発言には過剰に反応してしまう。

「相手の言っていることは理解できる。しかし、自分が進めることに対して、あれこれ言われる筋合いがない」

正直なところ、これが本音だ。

 

そういう気持ちがあるため、せっかく言ってくれている意見や指導をすぐに受け止められない。

それどころか反論して、すぐに自分の思っている方向に結論を出そうとする。

この悪い癖が40代になっても直らない。

 

思い込みが強すぎる

30代になったときもそうだった。

学生時代からプライベートでお世話になっていた先輩に、「君は思い込みが強すぎるから気を付けた方がいい」と指摘されたことがある。

 

先輩とは、吹奏楽団の運営で長年タッグを組んでいたこともあり、意見の衝突が絶えなかった。

関係も少しずつギクシャクし、気付けば運営上必要なことしか話さず、個人的な会話もなかった。

だからこそ、先輩が辞める間際に指摘したことが心に刺さった。

 

他人の言葉に反応し、カッとなって言い返す自覚は以前からあった。

それでも直せていないのは、「自分は正しい(自分の方が考えている)=相手が間違っている(考えが浅い)」との思い込みがあるからだろう。

 

時間と物理的な距離

まくし立てるように反論した後、必ずと言っていいほど後悔する。

そこまで必死になって言い返すことでもなかったり、冷静になって考えると相手が正しいことに気付いたりするからだ。

後日相手に謝り、自分の愚かさにがっかりする。

 

このパターンを40代になっても繰り返している。

過剰に反応する癖を直さないと、誰も意見を言ってくれなくなるような気がする。

意見を採用するかはともかく、独善的になるのは決して得策ではない。

 

物事に対して投げやりな気持ちで、相手の意見を鵜呑みする方法が手っ取り早い。

ただ、それでは手段が目的になっているようで、無責任な気がする。

 

「正しい・間違っている」の二元論で考えず、「こういう考え方もあるのか」と受け止められればいいのが、我が強いためできそうにない。

アンガーマネジメントのように、時間を置いて落ち着くことならできそうな気がする。

 

そうは言いながらも、きっと来週もカッとなっているだろう。