【読書】「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
恥ずかしながら、まだ書くことに苦手意識があります。
記者歴15年以上の中堅にも関わらず、「書いては消す」の繰り返しです。
環境ビジネス系の出版社に入社した当時、先輩たちが苦もなく書いている姿を見て、「10年も経てば、楽に書けるようになるかな」と思っていましたが、まったくそんなことはありませんでした。
文章の添削をしてもらえたのは、入社1年目だけ。転職先である現在の職場は、経験者ということもあり、書くことの指導はほぼありませんでした。
自分の姿勢を確認する意味でも、文章術の本(文章読本)を時々読むようにしています。
そこで今回購入したのが、『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(藤吉豊・小川真理子著/日経BP発行)です。
ランキング形式でポイント紹介
「書き方」「伝え方」をテーマにした文章読本100冊から、ノウハウとして共通する部分をランキングにしています。
新聞記者だけでなく、ライター、コピーライター、ブロガー、小説家、研究者などの著作も参考にしているので、
- 「文章を書くのがとにかく苦手」
- 「もっと読みやすくするには、どうしたらいいの?」
- 「とにかくポイントだけ知りたい」
といった人におすすめです。
ランキング1~7位は、「本当に大切な『7つのルール』」として、以下の点を挙げています。
- 文章はシンプルに
- 伝わる文章には「型」がある
- 文章も「見た目」が大事
- 文章は必ず「推敲」する
- 「わかりやすい言葉」を選ぶ
- 比喩・たとえ話を積極的に使う
- 接続詞を「正しく」使う
個人的に、さらにポイントをまとめるなら「声に出しても読みやすく、書いた本人が内容を理解できるか」といったところでしょうか。
いざ文章を書くとき、
- 一文は、とにかく長ければ長い方がいい
- 難しい漢字、カタカナ語を使った方が頭が良さそう
- 教科書に出てくる作品のような、名文を書かなければ
と思いがちです。(私はそう思っていた時期がありました)
長い文章は読みにくく、難しい言葉は意味が通じにくい。
情報を伝えることが目的なら、名文である必要はありません。
そこまで肩肘を張らず、「楽に書いても大丈夫」と思わせてくれる内容です。
1文60文字、内容はひとつに
第1位「文章はシンプルに」では、1文の長さに言及しています。
精査した結果、出てきた答えは「60文字」。(80文字以上は長いそうです)
ひとつの文に入れる内容をひとつに絞ると、「一読で理解ができる文」になる
というのも、単純かつ具体的な教え方だったので真似したいものです。
好きな文章を書き写すのも勉強になるとのこと。
「同じ言葉の重複は避ける」「わかにくいカタカナ語は日本語」といった技術的な部分にも触れていますが、「テクニックでごまかさない」との読者の心理を突いた項目もありました。
改めて思うのは、書くことに勝る上達方法はないということです。
座学よりも、書いてみて第三者に添削してもらうのが、近道だったこともありました。
記者としての仕事だけでなく、宣伝会議主催の「編集ライター養成講座」に自費で2回通った経験からも思います。
そういった意味でも、このブログを続けていければと考えています。
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