転職したことを後悔する瞬間は、前職の同僚が頑張っているとき
転職を後悔する瞬間がある。前職の同僚が活躍しているときだ。多忙な毎日を過ごし、目前の課題に挑戦する。少し前まで一緒に同じ方向へ進んでいたのに、自分はいつまでも同じ場所に留まっている。
以前携わっていた新聞が充実していることに少しショックを受けている。斬新な切り口で書かれ、業界の枠を超えた企業も取り上げている。私ができなかったことばかりである。
在籍当時、自分なりに頑張ってきたつもりだ。時間が経って振り返ると、判を押したように似たテーマを繰り返し書き、定点観測を言い訳に特定の業界を追いかけていたような気がする。
自己否定が過ぎるかもしれない。その一方で過去を美化し、「あの頃の俺たちの方が頑張っていた」という自負も少なからずあるのも事実だ。紙面が良くなっていることに対して、自分の存在価値のなさにがっかりしている。
一人が辞めたぐらいで、組織は中々潰れない。その程度で消える事業であれば、そもそも需要がなかったということだろう。辞めた当初は違和感を覚えることであっても、「どうにかしなければ」との気持ちで奮起し、人が育ち、組織が活性化するケースはめずらしくない。
一年前の自分の伝えたいこと
寂しさに近い気持ちは、私がいる環境に満足していないからだ。だからいって、他人にどうにかしてもらおうという気持ちは毛頭ない。嫌なら自分の意思で環境を変えればいいだけの話だ。
組織を変えれば、すべての願いがかなうわけではない。むしろまわりの環境が悪化することさえある。一年前の自分に会えるなら、「転職後、少なくとも半年間は『入社前に聞いていた話と違う』『なぜこんなことに……』と思い続けるから覚悟しておくように」と言ってあげたい。
10年前、5年前、3年前にそれぞれ描いていた人生設計とは、大きく離れた位置にいる。40歳も過ぎて、まだ人生に迷っているとは想像もできなかった。毎日が不安と後悔も連続だ。
ただ、辞める決断をしなかった場合、それはそれで「あのとき辞めていれば、別の人生があったのに……」と思うことだろう。実に自分勝手である。それでもたまには、今の選択肢が間違っていなかったことを確信できる瞬間があればいいと思う。
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