「ケースバイケースだから」で片付けてしまいそうになるとき、納得できないけど気持ちは分かる

最適な答えは状況によって変わる。

前後関係が単純明快なことは少なく、「ケースバイケース」で片付けられることがほとんどではないか。

 

誰かに教えてもらうとき、必ず質問してしまう私にとって「それはケースバイケースだから…」で済ませられる答えは、どうにも納得がいかない。

ケースが多岐にわたり、発生する条件も複雑なのだろう。

だからこそ知りたい。100%の正解がほしいわけではなく、判断の参考材料になる情報がほしいだけだ。

 

質問する私の技量が足りないことに問題があるのだろう。想定されるケースをいくつか挙げて投げかけると、具体的な答えが返ってくることが多いからだ。

質問する前に、自分なりに想定される答え(仮説)をざっくりと考えれば、投げかける言葉の精度が上がる。

 

断定的に答えられない

教える側になれば「ケースバイケースだから…」と言ってしまいたくもなる。

とは言っても、断定的に答えるのもいい加減な気がする。

 

質問から得られる少ない情報から判断して、言い切れるほどの自信がない。

断定的な物言いは、受け手にとって行動する理由になりやすい。

 

そう考えると、正解は「考えられる事例と対処法を挙げること」になる。限られた時間のなかで、相手に理解しやすい言葉で伝える。
質問に答えるというのは、実に難しい行為のように思えてならない。

 

答える前に「ケースバイケースになるけど」と前置きしても良さそうだ。

物事の前後関係と目的によって、答えが変わる問題であることを伝えられる。

 

「ケースバイケース」とは、実に汎用性のある言葉だ。
自分自身が矛盾していることを理解した上で、質問に答えるときには多用することにしよう。