40代になっても、何も成し遂げていないことに愕然とする瞬間がある

歴史小説を読んだり、大河ドラマを見たりしていると、「自分って何も成し遂げていないな」と空しくなる瞬間がある。

時代、境遇、目標が違う。そもそも比較すること自体、意味がない。それでも思わずにはいられないのだ。

 

40代になってから、「もう人生の折り返し地点か…。残りの時間で何ができるだろうか」とたびたび思うようになった。

最良の選択をしているつもりでも、達成感もなければ、成長している実感もない。だから焦るのだろう。

 

何歳になっても、同じような悩みを抱えている。

先読みし過ぎて、常に不安でいっぱいだ。約束したことを守ってくれない。言ったことを平気で忘れる。こういったことに対して、いつに怒りがわいてくる。

 

意見を押し通す情熱がなくなった

大業を成し遂げた人たちも、こういった感情はあったに違いない。圧倒的に秀でたものがあったから、短所が目立たなくなっているのだろう。

あらゆることに挑戦する気概は、すでになくなった。よっぽどがないかぎり、自分の意見を通すこともなくなった。

言いたいことがあっても、遠回しに伝えるだけである。

 

諦めることで楽になれる反面、こだわりを突き通すためのパワーも失われているような気がしてならない。

何かしら成し遂げている人には執念がある。まわりに迷惑をかける行動も、目的があるから突き進める。

その勢いがうらやましい。このままでは、あと10年後もまったく同じ立ち位置で、今日と同じことを悩んでいるだろう。