夏期休暇の日数を「まだ」と考えるか、「もう」と考えるか。私は後者である。

夏期休暇の初日がもう終わる。仕事が始まるまでの日数を「まだ」ではなく、「もう」で数える私は、すべてを忘れて満喫できないまま最後を迎えるだろう。

 

学校が嫌いだった小学生の頃から、何も変わっていない。まだ何も起こっていないのに、先のことを心配して勝手に疲れる。

「たんなる杞憂」との言葉が見合う。大人になっても変わらない性格は、いったい何歳頃に形成されるのだろうか。

 

思い返してみると、幼稚園の頃からそうだったような気がする。嫌な記憶に取りつかれて、何度も反芻し、眠れなかったりクヨクヨしたりする。

 

年齢はあくまで形式的な数字、時を計る目安にしか過ぎないのかもしれない。過去の積み重ねによって、人格も形成される。

そう考えると、よっぽどのきっかけがなければ変われないのではないか。とくに組織、居住地などの「環境」の変化は、人間関係や時間の使い方が変わるため、見えてくる景色も違う。

 

行動や外見のような表面的な部分が変わっても、性格、思考といった根底的な部分は意識するだけで変わらないような気がする。一人になったとき、余裕がないときに、素の自分が出てくるのだ。

 

いい年齢になって、「あ~、来週はもう仕事か~」「あと○日しか休みがない~」とは口に出さないものの、心のなかでは大人になりきれていない。

 

周りからすると、私は「しっかりしている」らしいが、まったくそんなことはない。心のなかは、いつもグズグズしている。子どもの頃、大人だと思っていた周りの人たちも、子どもだったのかもしれない。

 

新幹線ですっかり日が暮れた景色を見ながら、ふとそう思った。

雑談

Posted by guzumoti