股を広げる男たち~悪気がないのは分かっているけども…~

2024年7月9日

出所:ぱくたそ[ https://www.pakutaso.com ]

脚の癖が気になる

転職に伴って、2年ぶりに毎日出勤している。長い社会人人生において、リモートワークはわずかな気分転換に過ぎなかった。3週間も経つと、通勤ラッシュに巻き込まれずに乗る感覚が戻ってくる。

 

相変わらず目につくのは、電車内が混雑しているにもかかわらず、足の癖が悪い男たちだ。足を組む、貧乏ゆすり、足裏で小さくリズムを刻む、股を大きく開く…。視界に入れないように注意しても、気になってしまう。隣に座っているときは、ストレスに近いイライラゲージが急上昇する。

 

帰宅が遅くなると、居眠りが付加される。こっくりの動作が加わることで、肩に体重が軽くかかったり、体勢を起こす動作の振動が伝わってくる。これは「今日は色々あったんだろうな…。お疲れさまです」という、共感にも似た寛容な気持ちが生まれるときもあるから、まだいいだろう。

 

しかし、足の癖は許せない。意識すれば直せる気がするから。身体的な接触があるだけでなく、まわりに対する配慮がないところが嫌だ。「いい歳しているんだから、ちゃんとしろよ」と思ってしまう。

理由を考えてみた

股を開く行為(以下、大股開き)は、座るスペースを奪っているうえに、隣人の膝と接触する可能性が高くなる。

 

電車内で混雑しているにもかかわらず、本来7~8人座れるはずのシートに、6人しか座っていないケースも見かける。身体の大きさが違うこと、隣同士の間隔が少し開いていることだけでなく、私は大股開きも原因の一つだと思っている。

 

なぜ男性は大股開きをするのか

・癖になっているから
・太って、脚を閉じて座ることが辛いから
・強そうに見えるから
・パーソナルスペースを確保したい。
・狭い電車内でも贅沢感を味わいたい

 

どれも納得できるものばかりだ。限られた条件下で、いかに快適に過ごすか。股を開くだけで得られるとは、コストパフォーマンスに優れた行為といえる。

無意識の行為である

おそらく、わざとやっている人は少数だろう。迷惑をかけるつもりは一切なく、無意識のうちにやっている。だから、自分で気付いたり、指摘されたりしないかぎりは直らない。ずっとこのまま歳を重ねることになるのだ。

 

救いがあるのは、大股開きは見た目が悪い。しかも、実行者がたくさんいるので、反面教師にできる機会も多い。他人に指摘されるまでもなく、自分で直せるチャンスはいくらでもある。

 

そういう私は、楽器の演奏以外で大股開きをした記憶がない(はず)。まわりに不快感を与える行為であることが分かっているので、これからもやらないだろう。

 

身体的な事情がある方もいるなかで、濃い色眼鏡で見ていることは重々承知している。ただ、新生活がスタートし、通勤電車でストレスを溜めている人もいるだろう。注意するわけにもいかない仕方のない現象ではあるが、「大股開きが嫌いな人がここにいる」ということを主張しておきたい。

雑談

Posted by guzumoti