旅行が楽しくなってきた~年を重ねるにつれて変わる優先順位~

2024年7月9日

桂浜(2023年1月撮影)

YouTubeや同僚の影響で、旅行に行く機会が増えた。取材以外で遠出することがなかったことを考えれば、年間に7回も行ったのは、我ながら大きな進歩だと思う。

平日は仕事、休日は吹奏楽と、何かしら予定が入っている。それが当たり前だったので、旅行に行くという発想がなかった。「時間を空ける考えもなかった」といった方が正しい。

目的もなく、時間やお金を使うことに抵抗があった。知りたい情報は調べれば分かるし、都市部に行けば美味しいものも食べられる。わざわざ行くほどのこともない。

そういった考えも、年を重ねるに連れて変わっていった。

体力と時間は有限である

今年41歳になった。おそらく人生の折り返し地点だろう。これから年齢を重ねるにつれて、疲れやすくなり、胃腸も弱くなる。

きっと遠出も億劫になってくる。好きなものでもお腹いっぱい食べることができない。仕事の責任も大きくなり、なかなか休むことができないかもしれない。

ないない尽くしで、新しいことに挑戦しない理由を探すことで、自分を納得させるに違いない。いや、すでにそうなりつつある。

食事管理と筋トレで体力の維持・向上に努めているが、いつまでも健康でいられるわけがない。

大病を患う可能性も考慮すれば、元気な状態で自由に動ける時間は限られている。

そう考えると、生活の優先順位を多少変えてでも、旅行に時間を割く価値があるように思えた。

いつもと違う景色を見る

そういった心境の変化もあり、今年1月に高知県へ行ってみた。小学校から『お~い!竜馬』(武田鉄矢・小山ゆう著/小学館)をきっかけに、坂本龍馬や幕末が好きになったからだ。

カバンも持たず、アウターに、財布、スマホ、充電器だけ入れて出発した。

目的やホテルも決めておらず、「桂浜に行ければいいか」ぐらいなものだった。山陽新幹線で岡山駅に向かいながら、テンションが少しずつ上がっている自分に気付いた。

よくよく考えてみると、一人で旅行するのが初めてだったからだろう。出張と異なり、結果を考えずに、興味のあるところに行ける。これだけでうれしかった。

長時間移動するのも意外なほど苦にならず、1泊2日、移動費含めて4万円以上かかっても「損した」と思うことはなかった。

高知に限らず、東京、萩、鹿児島、北陸もそうだった。いつもと違う景色を見て、知らないことを知ることが楽しいのだ。

体験にお金をかけるのも悪くない。

雑談

Posted by guzumoti